広島県とReGACY Innovation Groupが共同で実施する社会実装の支援プログラム「サキガケプロジェクト」メンバーの株式会社ユーリアが広島市立大学に共同研究を目的とした開発拠点を設置

ReGACY Innovation Group株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:成瀬 功一、以下:ReGACY)は、広島県と共同で、社会課題を解決するイノベーションの社会実装に向け、ルールメイクや社会実装の障壁となる規制への対応等を含む実証支援を行うプログラム「サキガケプロジェクト(以下:本プログラム)」を実施しています。令和6年10月に本プログラムの採択企業である株式会社ユーリア(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:水野 将吾、以下:ユーリア)が、広島市立大学に共同研究を目的とした開発拠点(以下:広島オフィス)を設置したことをお知らせいたします。この取組みによって病気予防や早期発見・早期治療を実現する検査キットの社会実装の加速が期待されます。 
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広島オフィス設置の背景と目的 

ユーリアは本プログラムにおいて、社会実装に向けた規制への対応に取り組むスタートアップの一社です。同社は、尿から体の状態を即時解析することを目的に、これまでに体の栄養状態が2分で分かる尿検査キット「栄養コンディションチェッカー」を開発し、令和6年9月から全国のドラッグストアで販売しています。このキットは、検査キットのボックス(試験紙)に尿をかけ、スマートフォン専用の無料アプリのカメラで撮影すると、独自の栄養AIが栄養状態を判定し、検査結果が表示されるというものです。 

この度、アミノ酸研究で知られる広島市立大学 大学院情報科学研究科 医用情報科学専攻の釘宮 章光准教授の研究室内に開発拠点として広島オフィスを設置しました。本拠点では、ユーリアCOO(最高執行責任者)の萩原 啓太郎さんが、釘宮准教授とともに、尿中に含まれるアミノ酸濃度を分析することで、栄養状態だけでなく、体の状態のチェックを手軽に家庭などで計測できるキットの開発を目指した共同研究に取り組んでいきます。 

広島市立大学では、尿分析装置などの設備を用いた尿中のアミノ酸濃度の精密な分析が可能であり、そのデータを活用した試験紙による研究が進んでいることから、この度の拠点の開設に至りました。「栄養コンディションチェッカー」の開発で得られたノウハウを本共同研究を通じて進化させて、数年後のキットの完成を目指し、研究開発が進展することを強く期待しています。 

▼広島市立大学 大学院情報科学研究科 医用情報科学専攻 釘宮 章光 准教授 コメント 

この方法が実現すると、家庭で健康診断し、病気が軽い状態、あるいは病気が発症する前に「自分の体の状態に気づく」ことができるようになります。体調があまりよくないなと思いつつ、たいしたことはないだろうと病院に行かず、重症化しているケースもあると思います。日々の生活の中で手軽に数値を確認できれば、普段から自身の健康状態について意識を高めることができ、重症化する前に治療を開始することも可能に。医療費削減にもつながるとともに、健康長寿に大きく貢献する研究です。健康状態の評価だけでなく、「食と健康」など広い分野で応用可能な技術です。 

▼ユーリア COO(最高執行責任者) 萩原 啓太郎 氏 コメント 

尿中のアミノ酸を調べることで、アミノ酸が構成するタンパク質の過不足などが分かるので、まずは栄養面での実用化に向けて取り組んでいます。将来的にはアミノ酸の量が疾患によって尿中で変化することが分かれば、釘宮先生のおっしゃる通り、重症化する前に早期発見が可能となります。ユーリアと先生の持っていらっしゃる知見と技術を融合させて研究を進め、社会実装できればと思っています。 

▼ユーリアについて 

「すぐわかるを、もっと身近に」をミッションに掲げ、尿から体の状態をスマートフォンアプリの利用によって即時解析することを目的とし、東京大学との共同研究で立ち上がったヘルスケア企業です。独自のバイオマーカーの研究による解析・計測技術の開発や、検出したデータを簡単にモニタリングできるスマートフォンアプリの開発の他、尿から解析した体の状態によってパフォーマンス改善サポートなどのアシストができるよう日々研究・開発を行っています。 

【会社概要】 

社名 :株式会社ユーリア 
代表者 :代表取締役 水野 将吾 
所在地 :愛知県名古屋市西区名駅1-1-17 名駅ダイヤメイテツビル 11F 
URL :https://yuurea.co.jp/ 

▼ 広島県の実証支援プログラム「サキガケ」について 

本プログラムは、前例のないビジネスの社会実装に向けた事業性の検証が必要な事業、社会実装に向けた規制等の事業障壁の解決や、新たなルールメイクへの試行が必要な事業を対象に、広島県を「試行錯誤の場」として、以下の取り組みを行います。 

  1. 実装ユースケースの検討・構築を通じた事業性の検証 
  2. 1を伴う、事業の本格実装による未来の「ありたい社会」の具現化 
  3. 2を目指す際に必要となるルールメイクや規制緩和に向けた仮説の策定と実現に向けた具体アクション 

ReGACYは、本プログラムにおいて、上記達成に向けた事業計画の策定・ブラッシュアップ、資金調達の方針検討、規制対応・ルールメイクに向けた戦略策定等の支援を通じ、事業開発の伴走支援を行っています。 

ユーリアの実証事業においては、これまでに広島市立大学での共同研究の推進支援に加え、検査キットの医療機器承認に向けた認証機関との議論の設計や、資金調達に向けた資本政策の策定、VCマッチングの支援等を行っています。

▼ReGACY Innovation Group株式会社について 

2022年2月設立後、大手企業や自治体、教育機関等からのベンチャー創出やオープンイノベーションによる事業化に特化したサービス開発・展開を行っています。経営コンサルとベンチャーキャピタルの手法を統合することで探索から事業化・収益化までを一気通貫で共創支援が可能となり、レガシー組織に向けて総合的なイノベーションサービスを提供しています。​ 

​​■会社概要​ 

​​社名 :ReGACY Innovation Group株式会社(英表記:ReGACY Innovation Group Inc.)​ 
代表者:代表取締役 成瀬 功一​ 
設立 :2022年2月2日​ 
所在地:東京都千代田区神田神保町1丁目24-1 CIRCLES神保町Ⅱ 10階 ​ 
ホームページ:https://regacy-innovation.com/ ​ 
事業概要 :​ 
イノベーション戦略策定・実行管理、イノベーション組織・制度、CVC設立、新事業インキュベーション、オープンイノベーション、ベンチャー投資・M&A、プロダクト開発・ラボ事業、プライベートエクイティ事業​ 

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